行動変容ステージモデルを元に行動の変化を掘り下げる

行動変容ステージモデルを元に行動の変化を掘り下げる

この記事は、行動変容ステージモデルについて整理します。
Clock Icon2024.09.23

こんにちわ。組織開発 がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。

世の中の変化の速度が上がり、組織も個人も変化に適応することが重要になってきています。変化の適応において、アンラーニングが必要になってきます。

以前、アンラーニングについて以下の記事をまとめました。

今回は、別の視点から捉える意味で行動変容ステージモデルを元に整理します。

行動変容ステージモデルとは?

行動変容ステージモデル ( Transtheoretical Model )は、行動変容のプロセスを段階的に示したモデルで、個人が行動を変える際の心理的なプロセスを理解するために使われます。このモデル自体は、禁煙の研究をきっかけとしたもので、医療関係で参照されることが多い理論ですが、人の変容について広く考えるうえで参考になります。

このモデルでは、行動変容を以下の5つの段階に分けて説明しています。

  1. 無関心期
  2. 関心期
  3. 準備期
  4. 実行期
  5. 維持期

1. 無関心期

無関心期(Precontemplation)は、まだ行動を変える必要性を認識しておらず、変化を考えていない段階です。

2. 関心期

関心期(Contemplation)は、行動を変える必要性を感じ始め、変化について考え始めるが、まだ実行には至っていない段階です。

3. 準備期

準備期(Preparation)は、行動変容に向けての具体的な計画を立て始め、行動を取る準備ができている段階です。

4. 実行期

実行期(Action)は、実際に新しい行動を取り始めた段階です。

5. 維持期

維持期(Maintenance)は、新しい行動を継続し、元の行動に戻らないようにする段階です。

障壁とその扱い

取り扱う内容にもよりますが、各ステップで特にむずかしいと感じるのは無関心期から関心期への移行です。

逆に言うのであれば、最初の壁として自分には変化が必要するという自覚さえできれば、そのあとは地道に取り組むことで時間こそかかれど、少しずつ変化できる可能性が高まります。

以下に、対応方法の例を挙げます。

  1. 理解の補助
  2. パーソナライズされたメッセージ
  3. モデルやロールモデルの活用
  4. 自己効力感の向上

1. 理解の補助

問題の重要性やリスク、行動変容のメリットに関する理解を促す。

2. パーソナライズされたメッセージ

個別の状況に合わせたメッセージで、行動変容の必要性に関する理解を促す。

3. モデルやロールモデルの活用

他者の成功や変化を示し、同様の変化を目指す意欲を引き出す。

4. 自己効力感の向上

自分が変化を起こすことが可能であるという考えの強化を支援する。

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